突然ですが、今日、
フランクルの「夜と霧」を読了しました。
(前に夜の霧って間違えて書いてた……)。
読むのにどのくらいかかるかな、
と思いつつだったのですが、
2時間半で読めたので、
一日かからなかったです。
というか、止まれなかった。
12時半に読み始めて、
15時に読み終わりました。
重たすぎる昼ご飯……。
新版と旧版があるみたいですね。
池田香代子訳の新版を読みました。
すごく読みやすくて、
ありがたかったです。
100分で名著の番組で見たときは、
「この人は精神科医で、生きる目的があったから、
生き残れたんじゃん。私には、そんなのないじゃん。
収容されたら、即行死ぬじゃん?
希望でも何でもないよ」
みたいなモヤモヤを感じていたのですが、
ちゃんと読んでみると、
あくまで自分や周囲の人間が置かれた状況を、
分析的に見ていることがわかって、
特に、生きることを鼓舞するような、
励ましの書とかいうわけでもなくて、
この本を心のよりどころにする人がいるのは、
ひとえに著者のやさしさというか、
確固たる良心に揺さぶられたのだと思う。
強制収容所に送られた体験を語っていますが、
強制収容所での凄惨さや地獄絵図には、
そこまでフォーカスしていなくて、
体験については淡々と描かれています。
もっと怖いイメージでした。
怖いのですが……。
kindleでハイライトした部分の抜粋です。
具体的な運命が人間を苦しめるなら、
人はこの苦しみを責務と、
たった一度だけ課される責務としなければならないだろう。
人間は苦しみと向きあい、
この苦しみに満ちた運命とともに全宇宙にたった一度、
そしてふたつとないあり方で存在しているのだ
という意識にまで到達しなければならない。
ヴィクトール・E・フランクル. 夜と霧 新版 (p.113).
株式会社 みすず書房. Kindle 版.
大事なことが書かれているのは、
わかるのですが、ちょっと理解が追い付かなくて、
何度も読めるようにハイライトしました。
すでにまとまった文章なので、
これ以上どうまとめていいか、
わからないのですが……。
自分の運命を生きるということは、
人として背負った責務であるというような、
そんなふうに受け取りました……。
全宇宙にたった一度、ふたつとないあり方。
ないがしろにしていいものとは、
思えないですね。
フランクルは精神科医なので、
ほんのたまにですが医学用語が出てきます。
わからない単語、見慣れない単語は、
Googleで検索しながら読みました。
個人的に思ったのですが、
フランクルのようなメンタルの持ち主が、
存在し得るということそのものが、
人間性への希望というか、救いというか。
今日のダーリンで糸井さんがこの本のこと、
話題に出してくれなかったら、
きっと読まずに怖がったままでした。
次の読書会LIVE課題図書「何者」(朝井リョウ)、
も、すきま時間に読んでいます。
これちょっと読むとすぐHPが0になる。
今週もお疲れさまでした。