設定とかデザイン
2021-08-09 (Mon)

一次創作に興味はあるけど、なかなかうまくできない、
既存のキャラクターやどこかで見た設定になってしまう、
と自分で思っていらっしゃる方が、「どうやって設定とか服とか考えてるの?」
と尋ねて下さいました。良いネタなので投下します。

個人的に私はそんなにセンスがあるわけでもないとは思うのですが、
趣味の範疇でけっこういろいろ妄想したりアイデアが浮かんだりするので、
何か参考になりそうなことを絞り出してみようと思います。

長くなりそうなので、ここに書きます。
あくまで私のやり方です。

一次創作って楽しいんですよ。
だって、すべてが自分のためだけの自分好みの推しが作れるんですから。
思い通りに行かないときもありますけど。

私の描く絵は何かの物語の登場人物だったり、背景があることが多いです。
何気ないとき、物語を考えていたりします。世界設定やキャラクター、台詞、などです。

アイデアはEvernoteというアプリや、Lifebearという手帳アプリ、
スケッチブックに気ままに残します。最近はWorkFlowyというアプリも使います。

下の絵は10年以上前に描いた伏魔殿という小説のイメージビジュアルです。

吸血鬼が題材で、土葬の土地では死者が墓から起き上がらないように、
吸血鬼が嫌う薔薇の花を敷き詰めたという伝承があるらしいので、
墓地と薔薇を背景にしました。

そういう民話とか伝承とか、いいなと思ったら取り入れちゃうんです。

私はけっこうずるくて、TRPGのルールブックのヴァンパイア:ザ・マスカレードと、
メイジ:ジ・アセンションをバイブルにしています。5~10回くらい読み込んでいます。
なので、土台はTRPGのルールブックです。

一次創作といっても、実は0から考えているわけではないのです。

資料集、映画、小説、漫画、ゲーム……。いろんな要素をまぜこぜします。
何かの創作物を見ていて、良いと思ったら「何故良いと思ったか」分析するんです。

例えば私のオリキャラでウォルターは半人半吸血鬼のダンピールのハンター。
その設定は『ブレイド』という映画から取ったのですが、
ダンピールの主人公が自分は人間なのかモンスターなのかの狭間で苦悩する設定が格好いい。

私はその設定が好きで、『父』側である吸血鬼は狂ってるぐらい残忍な吸血鬼にしました。
ちなみにブレイドは黒人ですが、ウォルターは白人です。
多少二番煎じでも良いと思ってる……。

思いつくときは、だいたい寝る前とか、ごはん作ってるときとか、暇なときです。
それから多いのは、友人とLINEしているときです。

友人も妄想が好きなので、特に擬人化とか、
あとはTwitterで盛り上がっていた「#魔女集会で会いましょう」で、
友人は字書きなのでネタをくれて、私がそれを絵にしたりしました。

浮かばないけど描きたいときは、好きな物を思い浮かべます。
例えば、チョコレート。バレンタインデーが近づいたときに、
チョコレート中毒の女の子が描きたい、とふと思い立ちました。

キャラクター設定はけっこう適当です。あまり決めないようにしています。
なぜなら、決めて満足してしまうから……。

めっちゃ濃い設定考えて絵も話も完成させられる人って、すごいと思います。

2013年くらいに三島あかりというオリキャラが生まれたのですが、
その時に描いたプロフが以下のような感じです。

いろいろ設定は変わるのですが、小説の第一部を描き上げて、
第二部に進むときにもプロフを作ったのですが、さらに簡略化されました。

前のブログでもチラッと書いたのですが、モデルがいます。
鉄拳というゲームのリン・シャオユウです。
「ミニスカで戦うツインテの女子高生超可愛い」、
から自分でもそういうキャラを作ってみたくなったのが発端です。

さらにその頃、デビルメイクライにもハマっていました。
フロストという悪魔がクソ格好よくて。
この両者を戦わせたら楽しいんじゃないかと。

そんな感じです。

でも小説書き上げてから、やっぱり気に入らなくて書き直していて、
やり直したりもしています。ちょっと凝ったプロフも作りました。

こちらはEvernoteのテンプレートを利用して作りました。便利です。

ちなみにアサルトのデザインはこんな感じです。

設定の考え方というかプロセスは、うーん、参考になったかな。
このくらいです。

次は服のデザインについて。

もうひたすら描き留めます。Pinterestとか、アバターとか、他の方のイラストとか。
気になったパーツはそこだけ描きます。後で組み合わせます。

昔ですが、素体を作ったり……。

最近ではトルソーを作ったり……。

服飾の本を買って勉強もしました。

一朝一夕には身につかないと思って頑張っています。
あと、何か寂しいなと思ったら裾にラインを入れるだけでちょっと良い感じになったりします。
小手先のテクニックです。

好きな服はナチュラルテイストでスタンドカラーシャツとかロングスカートなのですが、
現実では着られないような服をけっこう描いている気がします。

デザイン自体も大事だとは思うのですが、フリルの描き方が単調だったりするだけで、
一気にかわいくなくなったりするのが悩みどころです。皺とか難しい。
なんていうか……服どうしてるんですかって聞いて下さった方もけっこうすごい感じなので、
それについて私が人に教えられることってないかもしれません。

服を考えるときは、髪型と色やアクセサリーの形状、色なども考慮して考えます。
ゴスロリ、着物、セーラー服、大まかにテーマを考えて、猫耳、着物だけど洋柄、
洋服だけど和柄、みたいに捻ったアクセントを入れてみたりします。

魔導師服に植物っぽい要素を……とかいろいろやっています。

長くなりました……。

ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。
今回はこの辺にしておきます。

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