ゴリラはやさしい
2024-01-10 (Wed)

今は何言ってるかわからないけど、
いつかわかるときが来るかもしれない、
と思ってストックしている言葉が、
たくさんあります。

いつかは1時間後かもしれないし、
明日かもしれないし、10年後かもしれないし、
わかんないまま死んじゃうかもしれない。
でも、何の寄りどころもなく生きているよりは、
何か伝えようとしてくれてる人がいる、
と思っている方が、なんかフッと歩けます。

自分が誰かのよりどころになれたらいいな。
そうしたら、私を支えてくれた人が、
いた意味が大きくなるような気がするのです。

言葉のズレと共感幻想』を読みながら、
なんか唐突に山極壽一さんの話が聞きたくなりました。

言葉をもたない生き物のもつ社会性。

自然はこうだから人間もこうすべき、
っていうのは違う、と大学で理学生は教えられると、
『ダーウィンの贈りものⅠ』で知りましたが、
人間の文化、文脈について知るには、
遡って歴史を見ていくのがいいのだろうなあ。

ゴリラってあんまり好きじゃなかった……。
それは動画にあるような誤解をかなりしていましたし、
ドラミングも怖かった。
動物園でゴリラをみても、正直よくわからなかった。

たぶん私がゴリラをみてなんかこわい、
っていうのは、伝わるだろうなと思ったし、
ゴリラも人間がこわいだろうなっていうのは理解していました。

霊長類に興味を持ち始めたきっかけは、
瀬名秀明の『BRAIN VALLEY』という小説でした。

ブレインテック総合研究施設と呼ばれる脳科学研究所に、
主人公ではないですが秦野真奈美という霊長類学者がいて、
チンパンジーのハナと手話で会話する、勉強する、
というシーンがありました。
真奈美とハナの間には、
強い絆があるように描写されていました。

そのハナが、「生きている」とか、
「死んでいる」とかいうことを認識しているのです。

「死ぬときどう感じると思う?」みたいな、
ちょっと酷かなあ? みたいな質問に対し、
「暗い、冷たい、怖い」というワードを返してくる。

「死んだらどこに行くの?」という質問に、
「穴の中」というふうに応えていました。
本当に理解しているのか、学習したのか、
その辺はよくわかりません。

フィクションだとは思うのですが、
それがものすごく印象的でした。
「心の理論」「他者の心を理解する能力」、
があるかどうか調べるといった研究をしているようでした。

実際、チンパンジーが死を理解しているのか?
という謎は、京都大学のHPで昔ちらっと眼にしました。
頭蓋骨を注視する運動について観察するものだったかな……。

霊長類学者ってどうしてその研究をしてるんだろう?
っていう疑問が晴れて、そうか、人間に近いんだ。
ということが、この小説を読んでよくわかったのです。

瀬名秀明さんは『パラサイト・イヴ』でヒットしましたが、
私は『BRAIN VALLEY』の方が好きだなーと思っています。
『BRAIN VALLEY』と、京極夏彦の『鉄鼠の檻』が、
テーマかぶりしていて『鉄鼠の檻』がアンサーになってる、
という書評を読んで、それは面白いに違いないなと思い、
京極夏彦の百鬼夜行シリーズも読んでみました。
比べるのはナンセンスだと思いますが、
どっちのほうがいいというような感想は抱きませんでした。

むしろ『BRAIN VALLEY』の良さがわかる。

こういうところがあるから、
大ヒット正義ではないんですよね。
なんか日陰になっているようなところに、
自分のストライクゾーンがあるので、
売れ筋以外の何かって私には必要です。
日陰というか木漏れ日って感じですかね。

今日は、漫画の方は1ページしか描けませんでした。
あんまり筆がノらず。
ざっくり1日2ページぐらいのペースかな、
と思ってたんですが、こういう日もある……。

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